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弊所のチェック体制

年が明け、早くも4月となり、新年度がスタートしました。
我が家でも、この4月から、上の子が高校、下の子が中学にそれぞれ進学し、新しい生活が始まりました。
本格的な授業はまだ始まっていませんが、心なしか二人とも少し頼もしい顔になったような気がします。
 
この4月から、という訳ではありませんが、弊所でも、この1年ほどの間に複数の新しいメンバーが増え、皆、発明の本質や技術的な背景を見極めようとしながら、日々、頼もしく仕事に励んでいます。
 
弊所では、特定の案件については、直属のグループ長だけではなく、他のグループのグループ長からもチェックを受ける制度があります。チェックのフィードバックを受ける場には、担当者本人だけではなく直属のグループ長も同席し、その中で、クライアントにとって最適な明細書になるよう、議論を行います。
この制度がはじまった当初は、各担当者は若干とまどいがあったように思いますが、制度が定着してみると、多くのいい点が見えてきました。
 
一つは、直属の上司以外の考え方を知ることができるという点です。普段、仕事をしていると、特に経験が浅い担当者にとっては、上司というのは大きな存在であり、その上司の考え方に自分の想いが左右されてしまうことがあります。しかし、他のグループ長のフィードバックを直に聞く機会があると、自分の考え方がやはり間違っていたと認識させられること、あるいは、逆に自分の考え方の方が的を射ていたということに気づくことがあります。そういった点で、貴重な場であると考えています。
 
二つ目としては、上司にとっても有益な場になっている、ということです。部下と議論を進めながら部下が完成させた明細書をチェックしていると、いつの間にか上司の考え方も部下寄りになってしまうことがあります。しかし、第三者である他のグループ長が、発明提案書や権利化方針の書類を改めて確認すると、その上司が確認したはずの明細書が、発明の本質や知財部の想いから少しずれてしまっていることに気づくことがあります。そのため、フィードバックの場は、グループ長にとっても緊張感のある場になっています。
 
このようなチェック体制は、もちろん、いい面だけではなく、納期面や手続的な煩わしさなど不利な面はありますが、異動や組織変更なしに、様々な上司の意見を聞くことができるので、経験年数を問わず、意味のある場になっているのではないでしょうか。今後もこの制度を維持していくかについては検討が必要ですが、最近では、記載不備率が下がっているというお褒めの言葉を頂くこともあり、品質の向上にも少なからず寄与していると考えています。[ Yu.I ]

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投稿日:2021年04月13日