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特許に携わるきっかけ
皆さんが特許にかかわるようになったきっかけ、あるいは、興味を持ったきっかけは、いろいろあると思いますが、私がこの世界に入ったきっかけは、とてもネガティブなものでした。
大学を出て、メーカーに就職し、当初は、開発部門で技術者として働いていました。その職場では、先輩にも恵まれ、忙しいながらも充実した日々を過ごしていました。そんな中、入社から１年が過ぎようとしていたある日、定時後に、突然、部長から会議室に呼び出されました。
その会議室での、
「君、特許に興味はあるか？」
という一言が、私がこの世界に入ったきっかけです。
どうやら、数少ない知財部の担当者が転職することになり、部署の存続が危ぶまれるような状況の中で、たまたま隣の部署で働いていた新人の私に白羽の矢が立ったようです。
当時の私は、自分の会社に特許を扱う部署があることも知らず（隣の部署だったのですが）、自分の仕事が特許に関係のある仕事であることも理解していませんでした。それどころか、「特許」という言葉自体、早口言葉の一部としてしか聞いたことがなく、まさに、青天の霹靂で、突然降って湧いた事故としか思えませんでした。
その後、感じたことのない胃の痛みを感じて２日ほど会社を休みましたが、引継ぎ期間が残り少ないということもあり、なんとか自分を立て直し、知財部という職場で第２のキャリアをスタートさせました。
そんな私ですが、現在では、知財部に転属して初めての訪問先であるこの明成で、弁理士として働いています。人生、何が幸いするかわかりません。
もしかしたら、今、この記事をご覧になっている方が、将来、明成で弁理士として働いているかもしれません。そのときは、私の拙い記事が、きっかけの一つだったと教えて下さい。[ Ｙｕ．Ｉ ]
投稿日:2015年12月22日
