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 ここ数ヶ月、歯医者に通っています。
 上の子が生まれてから、赤ん坊の面倒を見るのに忙しくて(現在、上の子4歳、下の子2歳)、歯医者通いをサボっていたのですが、5月はじめに、「こう歯が痛いのでは(主観的には、痛いのは歯茎だったのですが)、仕事に集中できん。」というので、急遽、なじみの歯医者に電話して、午後から歯医者に行きました。
 
 行ってみると、
 「堀さん、これは、親知らずで直しにくいので、治療するのに何回か通っていただかないといけませんし、歯の側面からの虫歯で、歯の側面は神経までの距離が短いから、削ってそこを埋めても、まだしみたり痛んだりするかもしれません。抜いた方が早いです。」
 といわれて、いきなりその日に抜くことになりました。もともとついている身体の器官をとっぱらうというのは私の好みではないのですが、「まあ、親知らずは、成年の通過儀礼で抜く風習のあるところもあるしな。」と、自分を納得させて、抜くことにしました。
 
 歯医者で歯を抜くのは初めてでしたが、本当にマンガみたいに、力任せに抜くのですね。なんだかやけに積極的に勧めてきたので、また、いつものように他の先生に任せず、院長先生(50代後半?)自らが最初から最後まで担当したので、「歯を抜くのって、歯医者の醍醐味なんだろうなあ。」等と思って抜かれていました。
 
 しかし、その親知らずは、歯根の一つがちょっと膝を曲げたようになっていて、下にまっすぐ伸びていなかったので、先生もかなり抜くのに手こずっていました。ようやく抜けたときには、その前隣の歯の詰め物は欠け、親知らずが生えていた顎の骨も欠ける、という大惨事(主観的には)になりました。抜いた歯と、欠けた顎の骨を見せてくれましたが、顎の骨はそれまで外気に触れたことがないためか、とてもきれいな透けるような白色でした。
 
 その後、詰め物が欠けた前隣の歯は、結局、詰め物の下で虫歯が進行していたので、全面的に削って、神経も抜いて、削られて小さくなった自前の歯の上に、ジルコニアの人工歯をかぶせました。反対側の歯列の歯の1本も、やはり詰め物の下で虫歯が進行していたので、全面的に削って、こちらは神経を残して、ジルコニアの人工歯をかぶせました。
 
 ところで、私は、上顎にはもともと親知らずがありません。右上の歯列の奥には、とても小さい歯があったのですが、数年前にぐらぐらして自然に抜けました。抜けた歯は、長粒米を50%くらい精米したような小さくて細長い歯でした。というわけで、上顎は、左右7本づつ。下顎は、今回、左の親知らずを抜かれたので、左7本と右8本。合計29本。そのうち、2本はジルコニアのかぶせ物。こんなことで、80歳まで20本以上を維持できるのでしょうか?
 
 統計を見てみると、29本でも、まだ平均よりは多いようです。しかし、このグラフを見ると、年齢が進むごとに平均の歯数は低下していますが、一方で、標準偏差は拡大し続けています。棒グラフの上に標準偏差(1σ)をのせたものの高さは64歳まで変わっていません。つまり、抜けている人はいて、その人たちが平均を下げているけれど、全然抜けていない人が一定の割合でいる、ということかと思います。
 
 分布が正規分布だと仮定すると、一方の1σの外側には16%の人がいるはずですから、その仮定の下では、16%くらいの人は、ほとんど歯が抜けていない、ということになります。さらに、もともとスタートが最大32本しかなく、生来、(私のように)30本しかないとか、28本しかないとかいう人もいるでしょうから、分布は、平均を中心に対称ではなく、上につかえています。ということは、16%どころか、かなりの人は、64歳まで全然抜けていない(もともと少ない人を含む)か、1,2本しか抜けていない人(親知らずを抜いた人を含む)だということになります。
 
 「くそう、負けないぞ」と思ったのでした。[ K.H ]

 

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投稿日:2020年09月15日