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人生初レース
以前に、「今年を振り返る」というタイトルで、ラジコンにはまってしまった、という記事を書きました。
それから４年経ち、子供たちは全く遊んでくれなくなりましたが、私は、飽きるどころか今でもほぼ毎週、週末にサーキットに通う日々が続いています。私が浅黒い顔をしているのは、健康的にスポーツをしているわけではなく、年甲斐なく真夏でも真冬でも外でラジコンを走らせて遊んでいるからです。
私と同年代かそれよりも上の世代の方は、３０年以上前に「タミヤＲＣカーグランプリ」というテレビ番組が毎週放送されていたのをご存じの方もいると思います。今はもう放送されていませんが、現代では同名のラジコン大会がタミヤ主催で定期的に開催されています。
コロナの影響で、なかなか名古屋では開催されませんでしたが、今年の１０月にようやく、ここ名古屋でも開催されました。
私はサーキットには通ってはいましたが、これまでレースに参加したことがなかったので、思い切って今年、その大会に参加してみました。
大会では、様々なクラスのレースが開催されます。花形は、「タミヤツーリング」で、最近では「ラリーグランプリ」の人気が高くなっています。私はというと、おそらく人気がないであろう、「トラックレーシング」というクラスと、「コミカルバギー」というクラスの２つに参戦しました。
各クラスのレースは予選を２回行い、決勝は２回の予選のうち成績のよかった方の成績順で複数のグループに分かれて行います。例えば、予選の順位で上位１～１５位の人は、「Ａメイン」というグループで決勝を行い、１６～３０位の人は、「Ｂメイン」というグループで決勝を行います。Ａメインの優勝者がそのクラスで最も速い人、ということになります。
さて、私は２つのクラスに参加したので、最初のレースは、コミカルバギーの予選ということになりました。いよいよ小学生のころに憧れていた初めてのレースです。予選でのスタートは、ゼッケン順に前列と後列とにわかれ、スタートのブザーに合わせてスタートします。私は、前列の内側から２番目という好位置でスタートすることができました。タミヤのレースには、初心者からベテランまで様々な腕前の人が参加するので、スタート直後は第１コーナーで混乱することが多いのですが、そのレースではほとんど混乱が起こらず、私は、幸運にも２位で１周目を周回することができました。
その後も、順位の変動はなく、順調に周回を重ねたのですが、レース終盤に「このままゴールすると初参加で２位！？」と自分で意識し始め、急に緊張し出し、ガクガクと膝が震えてきてしまいました。これまで生きてきて緊張で膝が震えるなんてはじめてのことです。
そうなるともう指先に力が入らず、急にコントロールを失い、最後のジャンプ直後に姿勢が崩れて転倒してしまいました（私ではなくラジコンです）。
その後、コース脇に待機しているマーシャルと呼ばれる方に起こしてもらいましたが、数台に抜かれ、初参加で２位ということにはなりませんでした。結局、予選１回目は、３４台中７位という結果になり、予選２回目が終了した時点で３４台中総合１２位ということになりました。
それでも、上位１５人以内に入ったので、決勝はＡメインに出走することができました。これはとても名誉なことで、いっしょに参加した方々からはスゴイスゴイと褒めてもらえました。
しかしビギナーズラックはここまでです。決勝ではレース中盤でバッテリーのケーブルがジャンプの衝撃で外れてしまい、途中で棄権、ということになりました。レース終了直後は、くやしいというよりも、疲労と充実感でいっぱいでした。
一方のトラックレーシングは、速度域が速く、絶えずぶつかり合いが起こっているようなレースで、なかなか難しかったです。それでも、予選落ちにはならず、決勝はＢメインに出走することができたのでラッキーでした。
おそらく誰も興味の無い話を長々と書いてしまいましたが、来年の２月にも大会が開催されるようなのでまた参加しようと思っています。今から楽しみです。[ Ｙｕ．Ｉ ]
投稿日:2022年12月13日
