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パソコン昔話

 今でこそ、パソコンは、WindowsかMacの2大勢力によって占められているが、私が子供のころは、8ビットパソコン全盛期で、国内外のあらゆる電気メーカーから全く互換性のないパソコンが数え切れない種類、販売されていた。
 私の父は、一時期、電気メーカーに勤めていたこともあって、パソコンについては昔から興味を持っていたらしく、週末によく、名駅の栄電社や大須のアメ横に連れて行ってもらった。どこかの電気店で、アップルII(マッキントッシュだったかもしれない)のチョップリフターというゲームが動いているところを初めて見たときには、その動きの滑らかさにショックを受けたことを今でも覚えている。
 そんな中、おそらく、仕事で使うからという理由で母に許可してもらったのだと思うが、私が小学3年生のときに、父は、一台のパソコンを購入した。
 そのパソコンは、NECのPC-8001mkIIという機種だった。
 当時のパソコンに詳しい方だったら、この機種がどれほど恵まれない機種かわかると思う。
 当時一世を風靡したPC-8001との互換性を持つ後継機ながら、PC-8801の登場により全く日の目を見なかった機種であり、人気ソフトが全く移植されない不遇の機種だった。
 それでも私にとっては、生まれて初めてのパソコンであり、これほど楽しいものはなかった。人気ソフトが移植されないため、パソコン雑誌に掲載されているプログラムを片っ端から入力しては、デバッグし、パラメータをいじって遊んでいた。
 その後、PC-8001mkIISRという後継機が登場したため、わが家でも、その後継機を購入した。このPC-8001mkIISRという機種は、これまでのPC-8001mkIIとは異なり、グラフィックやサウンド面で大幅な機能強化がされており、ほぼ同時期に発売されたPC-8801mkIISRよりも、グラフィック機能は秀でている部分もあった。価格も安く、性能もよかったため、私は、今度こそ、対応ソフトが増えるだろうと小学生ながら思っていた。しかし、残念ながら世間からは全く相手にされず、価格の高いPC-8801mkIISRが大ヒットとなった。
 それ以来、どうやら私の性格は少しひねくれてしまったらしく、一番人気のものよりも、2番人気、あるいは3番人気のものを好むようになった。小学校高学年になると、ファミコンブームとなり、友人はみな、ファミコンを買ってもらっていたが、私は何を思ったか、セガマークIIIというマイナーなゲーム機を買ってもらった。
 その性格は、今でも健在であり、自作パソコンブームのときには、インテル製のCPUよりもAMD製のCPUを好み、現在でもiPhoneには手を出さず、SIMフリーのアンドロイド機を使っている。
 仕事の休憩中、インターネットで8ビット全盛期時代のパソコンを紹介するページを見つけると、ついつい時間を忘れて見入ってしまう。電気製品好きの私としては、あの当時のワクワクした気持ちを思い出させてくれるような画期的な商品が登場することを願っている。[ Yu.I ]

 

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投稿日:2016年02月02日