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日本におけるスタートアップ企業
昨今、キーワードとなっているスタートアップ企業。新聞等には、日本における大学発スタートアップ企業に関する心配を内容とする記事が掲載されたりしている。しかし、現実には、数年前から各大学においては起業部を置き、スタートアップに関心のある学生をサポートしている。東海地方においても、いくつかの企業体は、そんな起業部を後押しするピッチイベントを開催している。少なくとも、私自身が大学に在籍していた時代よりは、起業に関心のある学生は増えていると感じている。
また、各国における大学発スタートアップ企業に対して物足りなさが指摘されているが、日本で報じられる海外の事例は特例であることも忘れてはいけない。加えて、大学におけるカリキュラムが日本とは異なっており、テック系では入学当初から教授が作成した教材や実験等を中心に据える大学も少なくなく、教科書中心のカリキュラムでは生まれにくい自由な発想を得やすい環境がある。また、シリコンバレーにおいても一年後に生き残っているスタートアップ企業は一握りであり、世の中から注目されるスタートアップ企業はさらに少ないのが実情である。それでも、毎年新規スタートアップ企業が出現し、資金援助が行われ続けている。
テック系のスタートアップ企業の場合、開発技術のニーズの掘り起こし(事業化)に苦労しているように思われ、開発後の出口をターゲットとした支援を増やしていくための働きかけを新聞等では訴えていって欲しいと感じている。[ Yo.I ]
投稿日:2024年04月02日