2025年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

検索

カテゴリー

トピックス

春山

 毎月、1,2回、子供らと里山を歩く「野あそび」という企画に参加しています。最近は、足を怪我していたのでしばらく山歩きには参加できなかったのですが、足の様子をみて、先日、久しぶりに山歩きに参加しました。引率していただける先生から「今日は、各自、自己紹介とともに、今日、何を見たいと思って、何をしたいと思って、参加したか、言ってみましょうか。」と促され、「久しぶりの山歩きで、山からみる空気の広がりを感じたくて参加しました。」と自己紹介をしました。私が住んでいるところは、平野部であり、そういうところでは頭上の空間に目印が何もないので、あまり空気の広がりを感じません。山では、谷を見下ろすとき、谷の向かい側の山の斜面を見るとき、谷に吹き渡る風で木々が揺れるとき、そこにある空気の広がりを感じます。
 
 幸運なことに、今回の山歩きは、シデコブシの満開のタイミングでした。シデコブシ(説明1説明2)というのは、愛知、岐阜、三重にだけ生えている、モクレン科の木だそうです)。白~ピンクの細長い花びらが束ねたようになっている花が、まだ葉のない枝に咲くのですが、色合いも花びらの幅もさまざまで、谷あいに、シデコブシの木々の白~薄ピンクの花がちりばめられたようになっている様は、まさに、「谷の空気の広がりが感じられる」もので、とてもよいものでした。シデコブシにかぎらず、ヤマツツジ、ツバキ、サザンカ、ヒサカキ(花はちょっとカップラーメンみたいな匂いがします)、馬酔木など、様々な花が咲いており、春の山は花盛りでした。
 
 しかし、こういった空間の広がりやら風景やらに心を惹かれるのはある程度、年齢がいってからのようで、子どもたちは、地面に落ちているシデコブシの花びら、まるごと落ちているツバキやサザンカの花、ヤマツツジのつぼみの先に付いている帽子(写真のピンクのつぼみの先に付いている濃い黄色の部分です)、カキの種(ふだん食べる柿の種と違って、山に生えている柿の種は、平べったくて細長いですね。お菓子の「柿の種」のように)を拾ったり、ツクシをとったり、ノビル(説明1説明2)をかじったり(かじると、ちょっとニラみたいなネギみたいな味がします)、していました。
 
 私は、学生時代、山歩きのサークルにいたのですが、どちらかというと山自体をぐんぐん歩くタイプではなく、夏に沢登りをしたり、雪山でテント泊をしてテレマークスキーをしたり、バイクで林道を走ったり(<山遊び?)するなど、エンタメ系な山遊びが好きな方でした。そして、汗をかくのも、蜘蛛の巣にひっかかるのも、虻や蚊にたかられるのも好きではなかったので、山歩きは、晩秋以降の冬枯れの山が好き、という方でした。この野あそびは子供らのための企画なのですが、一緒に参加させてもらって、こういう楽しみを教えてもらえて、よかったなあ、と思うのです。[ K.H ]

 
20250401-画像1
 
20250401-画像2
 
20250401-画像4
 
20250401-画像5
 
20250401-画像3
 

トピックス

投稿日:2025年04月01日