ドイツ ミュンヘン 海外短期研修
弁理士
研修名
K&W European Intellectual Property Seminar
期間
2017年10月2日~10月6日
場所
KUHNEN & WACKER Intellectual Property Law (Freising)
研修内容
特許、商標、意匠のそれぞれについて、EPやドイツにおける実務、判例、傾向、最新のトピックを交えた幅広いテーマが扱われた。基本は、K&W事務所のパートナー弁理士による講義であったが、EPOやEUIPOの職員をゲストスピーカーとして迎えて、ソフトウェア関連発明やデザインの保護についての講義もおこなわれた。また、座学のみならず、特許の補正に関してのワークショップ形式の授業もあった。
感想
特許に関しては、実務での経験を踏まえて、基本的な事項を確認することができた。特に、ドイツの実用新案について、利用価値の高い制度であることをあらためて確認できた。その他にも、商標や意匠、訴訟など、普段、実務ではあまり関わらないような分野についても、多くを短期間でまとめて学ぶことができ、非常に有益だった。
各講義の合間には、講師を含め、K&Wのスタッフや各国からのセミナー参加者と、お茶を飲みながら雑談できる時間がとられており、講義内容について話し合い、理解を深めることができるよう、配慮がなされていた。また、講義後にも、オクトーバーフェストへの参加や、フライジング観光、ディナーなどの企画が織り込まれており、K&Wの関係者、セミナー参加者同士の交流を深める環境も十分に整えられていた。
私にとっては、初めての海外研修であったが、セミナーを運営するK&Wのスタッフがみなフレンドリーであり、特に困るようなことはなかった。今回、セミナーにおいて実務に直接的にプラスになるような情報が得られたことはもちろんのこと、日本人を含め、各国で知財を扱う仕事をしている者同士のコミュニケーションの輪を広げることができる機会を得られことが、何にも代えがたい経験であった。