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プログラミング
40年も前のことになりますが、私の小学生時代の趣味はプログラミングでした。かなり前にこのトピックスのコーナーでも書いたかもしれませんが、小学3年生のときに父がパソコンを買ってきたことがきっかけです。父がそのパソコンを使っている姿を見たことはなく、もっぱら私のおもちゃになっていました。
当時は、毎月3~4冊のパソコン雑誌を買い込み、それらに掲載(印刷)されているゲームのプログラムを自分でパソコンに入力しては遊んでいました。インターネットのない時代だったので、ゲームをダウンロードするなんてことはできません。市販のゲームはありましたが、当然頻繁に買うことはできず、お金のない私は、雑誌に掲載されたプログラムをひたすら打ち込んで遊んでいました。そのおかげで、簡単なゲームをくらいだったら自分でつくれるようにはなりました。
その後もプログラミングを続けていれば、今頃はそれを職業にしていたかもしれません。しかし、中学に入ると、エレキギターに目覚めてしまい、結局、プログラミングを趣味としていたのは小3から中1くらいまでの間でした。
事務所に入ってからは、所内のドキュメントを検索するようなWebシステムをつくったり、自分で使う簡単なマクロを書いたり、といったことはしていましたが、この何年かは、全くプログラミングに触れることはありませんでした。
さて、この事務所には、改善提案制度があり、年に何回か、改善委員のメンバーがいろいろな改善案を持ち寄って話し合う会議があります。その中で、PDF化した図面を適切なサイズに自動的にトリミングした上で、データ形式を特許庁形式に変換するツールが欲しいといった要望がありました。私も昔からそういうツールがあるといいなとは思っていましたが、自分で作るとなると、かなりの時間と手間がかかりそうだったので、手出しすることはありませんでした。
それでも、もしできたら便利であることは間違いないので、所内でプログラミンができそうな何人かに相談してみました。しかし、他人に依頼するにしても、どの程度実現できそうか自分でも検討しようと思い、最近事務所に導入したChatGPTに相談してみました。すると、ChatGPTからはポジティブな回答があり、なんとなく実現できそうな気になりました。ChatGPTからのアドバイスに基づき、アルゴリズムを考えつつ、ChatGPTにプログラムを作成させてみたところ、2日くらいでそのプログラムは完成してしまいました。その間、私は、ソースを1行も書くことはなく、ChatGPTが全て作成してくれました。すでに所内の一部の業務で使用しており、今後、活用範囲を広げる予定です。
半年位前までは、生成AIにほとんど触れたことはありませんでしたが、最新のAIのすごさを今回、身をもって体験できました。プログラムのアイデアがあり、そのアイデアを実現するためのアルゴリズムを少し考えつけば、あとは、AIとの対話でなんとかしてくれます。アルゴリズム自体もAIがいろいろと提案してくれます。もし私がプログラミングの趣味を続けており、それを職業にしていたらと考えると・・・・。おそろしい時代になったものです。[Yu.I]