トピックス
弊所のコンピュータシステム
特許事務所では、案件管理を行うためのコンピュータシステムが不可欠であり、そのための専用のソフトウェアが大小各社から販売されています。その一方で、市販ソフトに頼らず独自にソフトウェアを開発している特許事務所も多いと思います。
弊所では、ファイルメーカという汎用データベースをカスタマイズした独自のデータベースを使って、期限管理や各種帳票の打ち出しを行っています。そのデータベースは、創業者のＳさんが創業時に作成し、法律が改正されたり業務手順の変更が生じるたびにカスタマイズを重ねて、３０年近く経った現在でも使用しています。市販ソフトだと、サポートが打ち切られた場合に大変なことになりますが、弊所では独自のデータベースを使用しているため、そのような事態とは無縁です。また、フルカスタマイズできるデータベースのため、クライアントごとに帳票や作業手順が変更された場合でも、柔軟に対応できます。
また、弊所独自のシステムとして、ＩＭＩＳＳというシステムがあります。このシステムは、明細書の検索や、意見書・補正書の検索、図面の検索を行うことのできるシステムです。このシステムは、私がプロトタイプを業務の合間につくってみたところ、うまく動いたため、当時のパートナーの了承をとり、所内でチームを結成して作り上げました。特に、図面検索システムでは、クライアント毎に、あるいはキーワード検索結果から、図面の一覧を表示させることができ、使いやすく仕上がっています。
ＩＭＩＳＳは、ブラウザから利用することができるので、各担当者のＰＣへのソフトのインストールが不要であり、また、日々出願される案件のテキストデータや図面データをサーバ側でバッチ処理して閲覧に適した形式に自動変換するので、日常的なメンテナンスも一切不要です。導入して１０年弱経ちますが、今でも技術担当者の役に立っていると思っています。
今では管理を他の担当者に任せていますが、プログラムを書いていたときは、日常業務から現実逃避することができて、なかなか楽しかったです。またいいアイデアがあれば、何か新しいシステムを作りたいと思っています。[ Ｙｕ．Ｉ ]
投稿日:2018年09月25日
