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シリコンバレー（２）
シリコンバレーにおける朝晩の自動車の渋滞が酷いことは前回お話した通りである。アメリカのフリーウェイには、カープールレーン（ＨＯＶレーン）が設けられており、定められた時間帯は、１人乗車の車両は通行できない（違反すると罰金の対象となる）。このＨＯＶレーンは、流れが良く、渋滞する他のレーンを尻目にしてストレスなく運転することができる。日本人であれば、それならば２人以上で相乗りすれば良い、と思うかもしれないが、少なくとも、シリコンバレーでは、１人１台が基本であり、中々相乗りとはいかないようである。
カリフォルニア州は排気ガス規制が厳しいことで知られており、排気ガスのきれいな車＝燃費の良い車となる。排気ガス対策として、数年前に、台数は限定されるが、ハイブリッド車に対しては１人乗車でもＨＯＶレーンを走行することを認める制度が取り入れられた。この制度では、ＨＯＶアクセスＯＫとされたステッカーが交付され、このステッカーを車両に貼っておけば、１人乗車でもＨＯＶレーンを走行できる。
制度導入当初は、普通のハイブリッド車も対象とされていたが、年々厳しくなり、現在では、プラグインハイブリッド車、ＥＶ車、天然ガス車のみが対象となっている。このような制度のおかげで、自動車各社は対象車種を準備することが求められ、実際、驚くほどの数のテスラを見かけることになる。規制によって更なる技術革新が進む現場を目の当たりにした。
私の知人もＨＯＶレーン走行のためだけに、プラグインハイブリッド車を購入している。アメリカでは一般的に燃費は気にされないので、日々の通勤に関わる苦痛を軽減することが一番の優先事項であることを感じた次第である。[ Ｙｏ．Ｉ ]
投稿日:2015年11月04日
