トピックス
シリコンバレーその２
前回は、帰国早々、特許法の観点から現在のアメリカ（少なくともシリコンバレー）の企業事情や出願事情についてお話しした。
今回は、法律ではなく街の空気感についてお話ししたい。空気感と言っても結局は車関連ですが。
先ずは、街を車で走っている時に気がついた点について。昨年までは、街を車で走っていると、少なくとも２００ｍに一台とか、５分に１台位の感覚で、各社の様々な種類のプローブカーに遭遇し、そのたびに凝視し、喜んでいた。これに対して、今年は、５日間ほどの滞在期間中に数台のプローブカーを目にするに留まった。おそらく、必要な道路情報やストリートの風景情報等の収集を終えたということであろう。集中的に短期間で目標となる成果物を得るスピード感には改めて驚かされるが、このスピード感無くしては、自動運転技術の開発競争の先手を取れないということであろう。きっと来年辺りは、これまで取得した情報を利用して走行する自動運転車両を数多く目にすることができるでしょう。
運転支援や自動運転は、対象物の認識や認識精度の向上のために、画像処理の技術（処理速度や特徴抽出精度）や通信の技術（速度や通信品質）に大きく依存しており、各国の車両メーカーや、サプライヤーメーカーが挙ってシリコンバレーに集まっている。日本では聞いたことのない、若くてユニークな、実力のあると思われる企業が点在しているということであろう。このエネルギーは、昔、ベンチャーから起業した成功者が同じような志を持つ次世代の挑戦者をサポートすることにより、今の常識に囚われない挑戦者によってもたらされるのでしょう。
今年は、大きな変化を目にすることはできなかったが、来年は驚くような自動運転車両が走行していることを期待している。[ Ｙｏ．Ｉ ]
投稿日:2019年11月26日
