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シャツ

 遺伝なのか、高校時代に柔道部でやたらに首を鍛えたせいなのか、私の首まわりのサイズは、他の部位のサイズに比べて大きいです。このため、首丈と袖丈に合わせて既製品のシャツを買うと、シェイクスピアの舞台に出てくる男性貴族かなにかのように(勝手なイメージですが)、腕のあたりや胴回りがだぼっとあまることになります。ずいぶん前に、母方の祖父が生前に作って、結局、一度も着なかったというシャツを祖母からもらったので着てみました。首まわりは少し余裕があり、袖丈は少し短かったのですが、だいたい私の体型にあっていました。ということは、遺伝なのかもしれません。
 
 そういうわけで、結構前から、シャツは簡易オーダーで作ることにしています。いろいろ試しましたが、最近は、年に2回ほどある三越の男性衣料のフェアで、2着づつまとめて作ることが多いです。これは、生地は、ワゴンにたくさん突っ込まれている、ありものの(残り物の?)パッケージの中から選ぶことになるのですが、それほど生地にこだわりがないのであれば、割とお安く作れます。また、襟の形や袖口の形、ポケットの形、ボタンの選択など、いろいろ選べて、それなりに楽しめます。
 
 最初に作ったときは、初夏だったので、「涼しいもの」と「しわになりにくそうなもの」という基準で1種類づつ生地を選びました。「しわになりにくそうなもの」といっても、夏前なので、化繊混紡よりも涼しい木綿100%の生地で作りました。しかし、何回か作ってみると、中には、うちで洗濯するとほんとうにシワシワになる生地もあり、いざ外出の機会があるときに、クリーニングに出した(つまり、アイロンのかかったシワのない)シャツがない、という困った事態に何度かなりました。そういうときに、ほかの店で作った化繊混紡のものの方が、まだシワが目立たない、ということに改めて気づきました。
 
 そういうわけで、もっとも最近作った際には、化繊混紡×2着にしてみました。しかし、案の定、これは、夏着るには蒸し暑く、暑いうちは着られることがありませんでした。また、木綿100%よりも手触りがちょっと冷たいので、風邪を引いたときなどにも、着ていません(さわれば冷たいし、汗をかけば蒸れるし)。
 
 しかし、これまでの試行錯誤でだいたい分かったので、次からは、(i)外出しないとき用には、これまでに試した中で木綿100%の比較的しわになりにくかった生地で、ネクタイをしない前提の襟で作り、(ii)外出用には、大多数は、化繊混紡で、カッチリした形の襟で作ろうかと思っています。ボタンや袖口の形、ポケットの形も、何回か作ると、「別にそう毎回変えなくてもいいや。」という気になってきます。なので、次に作るシャツは、これまでに試した要素のなかでよかったものの集合になると思います。
 
 「服なんて、本当に気に入ったものを一つ決めて、同じ物を大量に作って着回せばいいのさ。」というところまで極めれば、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグ、セルジオ・マルキオンネみたいで、ちょっとカッコイイかもしれませんね。しかし、そこで、大量に持たずに、一つだけ着回すと、刑事コロンボになるのかもしれません。[ K.H ]

 

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投稿日:2018年02月27日