2024年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

検索

カテゴリー

トピックス

「かくあるべし」は、こうあっても良い?

 「新型コロナウィルス」の存在を知ってから1年が経ちました。このウィルスは、私や弊所所員とその家族はもちろんのこと、世界中の人々に多大な影響を今なお与え続けています。ワクチン接種がいまだ始まらず、また、変異種が発見されており予断を許さない、そんな見通しが悪くどことなく不安な状況の中、所員にお子さんが生まれるという明るいニュースがありました!Oさん、Tさんおめでとうございます。
 Tさんは男性所員で、昨年暮れから1月上旬にかけて育休を取られて奥様のサポートをされていらっしゃいました。奥様はどれだけ心強かったことかと想像致します。つい私の場合を振り返ってしまいますが、上の子が生まれるときは数日お休みを取った位で、妻や妻の実家にお任せして通常通り仕事をこなしていました。まだ首も座っていない頃に転勤が決まり、夫婦と子供3人で見知らぬ土地で生活し始め、私の帰宅は大体午後11時過ぎ。そのときのことを思い出すと今でも妻に申し訳なく感じてしまいます。下の子が生まれるときは、弊所で仕事をしながら受験生をしていました。やはり数日お休みを取った位でしたが、定時(17時)には帰宅して、受験勉強と子供の面倒見の両立をしようと努力していました。しかし、「育休を取得する」という発想には至りませんでした。前の職場において周りの男性で取得する方がおらず、また、現職場でもそのような方がおらず、そもそもそのような発想すら浮かびませんでした。「産休・育休は女性が取得するもの」という「かくあるべし」が刷り込まれていたのだと思います。「育休取得」をTさんから申請されたことを知ったときは、「いいね」と思うと同時に「なぜ自分のときは思い至らなかったんだ」と後悔の念が湧きました。
 他にもコロナ禍きっかけですが、「リモートで仕事をする」ということも、私の中での「仕事は自宅とは別の建物にある職場でするもの」という「かくあるべし」を打ち破る事柄でした。私の中に確立されている「昭和」「平成」な物差しでは精度良く測れない事柄がこれからどんどん増えてくるのだと思います。まったくのパラダイムシフトはきついかもしれませんので、いままでの「かくあるべし」な事柄を、ひとつの選択肢と捉えて「こうあっても良い」位に考えて折り合いを付けていこうと考えています。[ S.K ]

 

トピックス

投稿日:2021年02月02日